対談「以心伝心」株式会社土屋ホールディングス様

第4回

株式会社土屋ホールディングス
代表取締役会長

土屋公三

北海道を代表するハウスメーカー「土屋ホーム」。 その基礎を築き上げたのが現・土屋ホールディングス取締役会長の土屋公三氏。 今回は、土屋氏のこれまでの歩みや、また自身が開発され全国の企業人に今も愛される「3KM」をはじめとした社員研修プログラムについてなど、企業にとって人生にとって考えるべき哲学を伺いました。

堀田

いつも土屋ホームのCMを見るたびに、あのイメージソングを口ずさんじゃうんですよ。「青い空は~キャンバスだ~ 白い雲は~キャンバスだ~♪」もうずっと聴いていますから覚えちゃっていましてね。

土屋氏

ありがとうございます。もう私は記憶喪失で忘れてしまっているんですがね(笑)

堀田

「心と心の~♪」

ふたり

「触れ合う住まい~ 土屋ホーム♪」

堀田

覚えてるじゃないですか(笑)この曲、CMでは1番の歌詞のみしか流れていませんが、2番、3番は存在するんですか?

土屋氏

はい、ありますよ。
じつはコマーシャルソングと社歌がありまして、昭和58年に社名変更した際に当時の超有名な先生に作ってもらったと記憶しております。

堀田

それだけ長い間、道民に広く親しまれているんですね。知らない人はいないくらいですね。
これだけ耳に残るっていうのは、すごい効果ですね。

土屋氏

私は曲より住宅が心に残ってくれたほうが嬉しいんですけどね(笑)今もブランド力は上げていかないとって思っているんです。葛西のブランド力だけじゃダメだってね(笑)

堀田

でもすごいですよ!メダルだけじゃなくギネス記録も次々と更新して。葛西選手は表彰台で、いつもスキー板の土屋ホームのロゴを見せて映っていますよね。あれもすごい効果ですよ。

土屋氏

あれも自主的にやっていてね。別に私が指示してるわけじゃないんですよ。

堀田

葛西選手は、土屋ホームの社員でもあるわけですよね。
販売促進部長でしたね?

土屋氏

ええ。確かそのように記憶していましたが、今はまた別の肩書きになっているかもしれません。ご存知の通り今は息子の代となり、私は直接土屋ホームの経営には携わっておりませんからね。

堀田

創業されて今日に至るまで相当なご苦労をされたのかと思います。北海道の民間企業でこれだけの会社は後にないのではと、本当に思っています。
話は飛んでしまいますが、弊社からすごいものが出てきたんですよ。第1回目の3KM研修の資料です。

土屋氏

これは懐かしい!

堀田

当時私が43歳。ちょうど先代の社長が亡くなり代替わりしたばかりの頃でした。なんとか経営をしていこうと思っていた頃、弊社の高島が「土屋経営」というすごい会社があると持ち込んでくれたのが研修を受けるきっかけでした。その頃、土屋会長も社員教育事業を立ち上げたばかりで地元札幌では弊社が第1号だったと聞いています。その時に会長が自ら基調講演を開いてくれて、感動したのを覚えています。まだ新米社長だった私が、この研修でどれだけ勇気付けられたか。

土屋氏

土屋ホームをやりながら、経営の会社も作るなんて二足のわらじを履くなといろいろな方に怒られたもんです。今は完全に切り離して、元社員が独立して3KM研修の専門会社を立ち上げているんです。

掘田氏

ところで、会長が研修をはじめる経緯はなんだったんですか?

土屋氏

サラリーマンとして働いていた頃、うだつも上がらずなんとなく会社を辞めちゃったんです。その後いろいろな商材を売り歩いたけれど、思うようにいかない。 そんな時に北海道神宮で思いを馳せているとふと頭に自分の名前がよぎったんです。「土屋公三」。これは土地と家屋と、公(顧客、会社、社会)の3つに人生を捧げようと。 それで始めたのが不動産事業でした。業界のことを全く知らないものですから当時は邱永漢、藤原弘達、竹村健一などコンサルタントのところで研修ばかり受けていました。
そこから教育関係に興味が出始め、現在の土屋ホームの前身である会社に教育部門を作ったのがきっかけですね。そのときに、作っていたのが「成功への10訓」というプログラムで、これを基本に3KMが開発されていったというわけです。

堀田

すべての始まりは、ご自身の勉強からだったわけですね。

土屋氏

そういったところでしょうかね。3KMには、個人、家庭、会社、経済と健康と心の目標、モチベーション、そのマネージメントの頭文字を取っているんですが、実はもうひとつの意味が。 当時のコンサルタントにとって、自分のプログラムを持つことがステイタスでした。なのでこの3KMの中には私の名前である「公三」を忍ばせてあるんです。

堀田

なるほど、そう言った意味もあったんですね、はじめて伺いました。こうやってお聞きすると、紆余曲折さまざまな経緯があって今に至るわけですね。

土屋氏

いろいろな失敗はしてきましたね。不動産も建築も知らなかったわけですから。始めた当初、手始めに新築の木造アパートを購入したんですよ。 それがね、1年経ったら大クレーム。断熱材が腐っていたりでどうにもならない。時代もオイルショックで大変なときで、誰に相談しても「物見て買ったんだからしょうがない」と取り合ってくれない。 そんな折りに建築の先生とヨーロッパ視察旅行に行ったんです。そしたら、日本の建築とヨーロッパの建築は全然違う。なんで北海道にはこういう家がないのか訊ねると、高くて買う人がいないからだと言う。 それはどうにかしなければと思い、相談しながら試行錯誤してやっているとその先生が建築大臣賞を取っちゃった。それから省エネ住宅が脚光を浴びるようになったんですよね。

堀田

いやあ、会長は本当によく勉強なさっている。そのモチベーションは一体どこからきているんですか?

土屋氏

これは自分の学歴がないという劣等感からきているのかもしれません。なんとか人並みに追いつこうとして勉強をするようになったと思うんです。 サラリーマンを辞めて人生に迷っていた頃も本を読み漁り勉強だけはしていましたね。セールスマネージャーのセミナーなんかにも参加していました。
仕事より、そういう勉強をしている時間のほうが楽しく感じていましたね、当時は。そこから少しずつ少しずつ、会社が上向き出しまして。

堀田

ちょうどその頃か、もうしばらくした頃か、青年会議所の卒業講演で土屋会長のお話を聞きました。もうみんな感動していましたよ。今でも同期で集まるとその話が出るくらいです。

土屋氏

あー、あの頃ね。土屋ホームが飛ぶ鳥落とす勢いがあった頃でしたからね。私も鼻っ柱が強くて(笑)。

堀田

今では「人間社長塾」というセミナーをやられているとお伺いしています。

土屋氏

これは少し内輪な話になってしまうんだけど、今息子が跡を継いで社長になっているんですが、就任当初は若いし周りも年上の大幹部ばかりでどうしても僕のほうばかり向いてくる。 言いたくても言えない状況なわけですよ。
ここからが私の人生修業。 社長に1対1で話したとしても、半ば親子げんかみたいな感じになってしまう。そうではなく大勢の若い社長さんを相手に考えを伝えれば、わだかまりにもならないのかと。 そうして始まったのが「人間社長塾」なんです。はじめは1期で終わる予定だったんですが、あれよあれよと6期300名が受講する会になっていました。

掘田

それとノーマライゼーション財団を早いころから立ち上げて、活動もしていらっしゃいます。これも素晴らしいことですよね。

土屋氏

これも長女が障がいを持って生まれたことがきっかけなんです。障がいを持つ子どもや高齢者が生涯快適に暮らしていける環境づくりを研究するために財団を立ち上げました。苦難福門という言葉があるが、苦労してきたことは全てどこかで繋がっていて、それを克服すると福門なのかはわからいけれども今無事に生きていられる。これまで通ってきた道は、本当に波瀾万丈。けれども、この苦労があったからこそ、今の自分と土屋ホームがあるのだと信じています。

株式会社土屋ホールディングス

取締役会長

土屋公三氏略歴

  • 1941年

    北海道生まれ
  • 1960年

    札幌啓北商業高校卒。レンゴー(株)、不動産会社勤務を経て
  • 1969年

    土屋商事(現・土屋ホーム流通部)設立

以後、 77年には土屋建設(現・土屋ホーム住宅事業部)を設立して、注文住宅業界に進出、8年で北海道住宅業界のトップの座を勝ちとる。
現在、株式会社土屋ホールディングス取締役会長、公益財団法人ノーマライゼーション住宅財団理事長。

※ 記事の内容は取材当時のものです。

土屋ホーム札幌西モデルハウス

所在地:札幌市手稲区西宮の沢4条1丁目153-3
STVハウジングプラザ西宮の沢会場

外観は大きく湾曲した凹面を生かし柔らかさと強さの融合を素材、色合いラインの組み合わせにて試みました。内観については一階は親世帯、二階は子世帯の流れをそのまま引き継ぎ親世帯はやや渋めに子世帯はやや甘めに「ビター&スイート」をテーマにコーディネートを進めました。ちょっとレトロな趣を持たせ、あえてシャンデリアや乱形石を採用しました。

ネットゼロエネルギーリフォーム

土屋ホーム札幌西モデルハウスは、北海道が実施する「平成26年度 環境・エネルギープロジェクト促進事業」また札幌市が実施する「平成26年度 札幌型 新エネルギー産業開発支援事業」に採択された、全国でもまだ例のない既存住宅のリフォームにより実現したネットゼロエネルギーハウスです。

「ネットゼロエネルギーハウスとは??」太陽光発電や燃料電池に創エネと断熱や気密などの住宅の高性能化により年間光熱費の正味ゼロを実現する次世代住宅。

土屋グループでは、このモデルハウスによる実証事業を通して、北海道内の住宅市場が拡大することはもとより、エネルギー関連機器の製造業にも影響を与え、道内全体の経済活性化に貢献したいと思っております。環境のため、お客様の豊かさの人生を創造するため、省エネの住まいづくりをご提案いたします。